丸山ワクチン療法

妻は約5か月の中枢神経悪性リンパ腫の治療を終え、退院しました。治療内容は化学療法で大量メトトレキセート療法を5コース(約10週間)、放射線療法で全脳照射30グレイ(3週間)、局所照射10グレイ(1週間)でした。治療後の頭部MRIでは悪性リンパ腫は消えていました。主治医からは余命3年と伝えられました。

退院前から退院後はどのように再発を抑えようかと考えていました。いろいろな治療法がありますが、そのほとんどが自費治療となり、治療効果も怪しいものでした。その中で比較的安くできる維持療法が丸山ワクチン療法でした。この療法は日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設で実施されている療法です。

初回は本人または親族が面談を受ける必要があります。私は妻が退院する前にワクチン療法研究施設へ出向きました。ワクチン療法研究施設で受付後、ガイダンスと個別で医師との面談後、ワクチンを受取れば終了です。(所要時間は約1~2時間程度)。ワクチンは1クール分(A、B各10本)で税別 9,000円です。最初の3年間は週に3回、ワクチンA、ワクチンBを交互に打ってもらいます。その後2年間は週に2回打ってもらいます。その後、様子を見ながらワクチンを打つ回数を減らしていくことになります。

丸山ワクチン療法を受けるためには、医師の同意が必要になります。私はかかりつけ医に頼み込み引き受けてもらいました。ワクチンがなくなると、かかりつけ医に経過書を書いてもらい、ワクチン療法研究施設に1クール分のワクチン代金と送料を振り込み、経過書と振込書をワクチン療法研究施設に郵送すれば、ワクチンを送っていただけるので助かりました。妻の退院後、すぐに丸山ワクチンを打ち始めました。

私は仕事がありましたので、3年間週3回ワクチンを打つのはなかなか大変でした。でも妻の退院時、余命3年と言われていたのが5年生きられたので、良しとすべきでしょう。妻の悪性リンパ腫が再発する直前の頭部MRI(3か月毎)では再発の兆候は微塵もありませんでした。

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